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中古車価格の下落分を計算(三菱の燃費データ不正) 補償額は?

      2016/05/24

先日届いた、日産自動車から届いたDMによれば…

日産自動車から届いたDM

国内法規に基づいた燃費値との乖離によって発生する燃料代の差額等、経済的不利益につきましても、お客様にご負担をおかけしないよう、弊社にて責任を持って対応させていただきます。

ということでした。

今回の三菱自動車の燃費データ不正問題による、「デイズ」「デイズルークス」の中古車価格の下落分を補償するとは書かれていませんが、燃料代の差額等、経済的不利益の「差額等」の部分に中古車価格の下落分が含まれると思います。

※eKワゴン、eKスペース所有車さんにも同様の内容が届いていると推測します。


ガリバー調べ

以下、ZAKZAK by 夕刊フジの記事によると!

データ改竄で中古車価格も急落 三菱自、日産の軽、業者間売買で10~15%

タイトル通りですが、業者間売買で10~15%程度、取引価格が下がったようです。

業者間で、その下落幅なのですから、ユーザーから車買取業者が買取する価格は、更に安くなっているでしょう。

なぜなら、取引価格が下がっただけで無く、主として業者間取引が行われているオークションでの成約率が悲惨な状況になっているからです。

その点に関しては、以下、東京新聞の記事に!

三菱軽15%値下がり 中古車業者間

問題発覚前は約80%だったところが、発覚後は三菱のeKワゴン、eKスペースが約30%と半分以下に!

日産のデイズ、デイズルークスが約40%に急落!

要は、問題の4車種をユーザーから買い取っても、高く売れない上に、売れない可能性も高い訳です。

もし、自分自身が車買取側であれば、買取の依頼が入った場合どうするか?

仮に問題発覚前、オークションで100万円で取引されていた車両と同じような条件の車両だとしましょう!

業者間売買価格が15%程度下がっているので、85万円くらいなら売れる可能性があります。

でも成約率も下がっていることから、もう少し安値でないと売れない可能性も高いです。

75万円なら成約率が下がっているとはいえ、確実に売れそうです。

では、ユーザから幾らで買取できるでしょうか?

オークションを主催している会社に支払う、成約や出品の手数料、輸送経費、自社の利益等を考えると、60万円(※)くらいなら問題なさそうです。

※75万円-15万円=60万円

でも更に取引価格が下落して行く可能性もあります。

そのようなリスクを考えたら、50万円くらいが安全圏です。

これが問題発覚前なら、100万円-15万円=85万円の買取だったでしょう。

※車一括査定を活用したと想定。

ということは、85万円で売れた車両が、50万円なのですから、中古車としての価値は、35万円の下落です!!

ということで、日産自動車が支払う補償額は、35万円ということになります。

ただし!

中古車の価値を評価するのは非常に難しいです。

なぜなら新車と違って、一台一台状態が違うからです。

業者間取引が行われているオークションでは、「車種」「グレード」「ボディカラー」「修復歴の有無」「車両状態」をベースに、この「年式」で、この位の「走行距離」なら、80万円くらいといった具合に、ある程度の相場は形成されていますが…。

「eKワゴン」「eKスペース」が累計で約15万7000台。

「デイズ」「デイズルークス」が約46万8000台と、合わせて60万台超の中古車を一台一台評価するなんて…。

もちろん査定は可能でしょう!

下取り価格や買取価格を出すことも出来るでしょう!

でも現実的に不可能なのが、問題発覚前の価値と問題発覚後の価値を比較することです!!

それ以前に、補償内容を決める上で、どんな基準でデイズ等の4車種を評価するのでしょうか?

あるとすれば、「年式」「走行距離」で補償内容のテーブルを作って、一定額を補償する方法です。

  1万km未満 2万km未満 3万km未満
平成25年式 20万円 15万円 10万円
平成26年式 35万円 30万円 25万円
平成27年式 50万円 45万円 30万円
平成28年式 100万円 95万円 90万円

上記は、勝手に策定した例ですが、このくらいの補償をすれば、中には納得してくれるユーザーさんも出てくるかと思います。

ですが、日産自動車から送付されてきた書面の「燃料代の差額等、経済的不利益につきましても、お客様にご負担をおかけしないよう、弊社にて責任を持って対応させていただきます。」を読むたびに、何を考えているのか?と思ってしまいます。

結局のところ、全ユーザーが納得する補償は、不正4車種を購入する前の状態に戻すこと(購入価格での買戻し)を、選択肢に加える以外に無いのです!!

※売却済みの方への補償は別途。

これ以外の中途半端な補償を提示してきた場合、三菱自動車を傘下とするであろう日産自動車のブランドイメージも最悪に!!

納得行く内容の補償提示がなければ、三菱に加えて日産の車においても、今後購入することは無いでしょう。

そもそも日産も積極的に開発に参加しているイメージがあり、デイズ購入を決めた一因になっています。

実は日産が三菱に丸投げ(※)していたと分かって、何とも言えない思いです。

※実態は不明ですが、個人的な印象。

技術提供やコストダウンには一役買っているものの、OEMと何ら変わらないのではないかと思うと、デイズ購入は失敗だったと…。

この経験を、今後の車購入に活かすしかないですが…。

 - 燃費偽装の問題


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